テックビューロ社が発行済みのZAIFトークン総数の25%と、COMSAのトークンセール終了後に発行予定のCMSトークン総数の33%をロックアップする計画を発表したでござる。
以下、テックビューロ発表より引用。
トークンのロックアップとは
発行済み総数のうち、未配布トークンの一部を売却や譲渡できないように何らかの方法で発行者から隔離し、凍結する手法をロックアップもしくはロックインと呼びます。
今回は、テックビューログループ保有分のZAIFトークンと、COMSAのトークンセール終了後に発行されるCMSトークンについてのロックアップ計画を発表します。
また、今後のCOMSA ICO案件においても、同様のロックアップを提案する予定です。
ロックアップの手法について
日本国内では、現在トークンのエスクローに応じる機関が存在しないため、COMSAのICO協議会員の中からエスクローのマルチシグ署名者を募り、契約によって一定期間のロックアップ実施を計画します。
マルチシグとは、例えば5人中3人や、10人中5人など、署名による意思決定手順が定められたアカウント(もしくはアドレス)にトークンを送付すると、そのルールに従った署名無しにはトークンや暗号通貨を動かすことが物理的に不可能となる、複数者による電子署名の仕組みを指します。
トークンのロックアップ計画について
ZAIFトークンのロックアップ計画
現在、ZAIFトークンはCounterpartyプロトコル上で発行されていますが、Counterparty対応で完全に安定して、かつ容易に使用できるマルチシグのツールが存在しないため、ZAIFトークンをNEMプロトコルへ移行することを計画します。
プロトコル移行には、保有者に提供するためのトークンの変換ツール開発が必須となります。よってトークンの移行には一定のテストや検証が必要となるため、あらかじめ公開監査ができる状態にした上で、以下のスケジュールを以てロックアップ実施を計画します。
- ロックアップ予定数:22.5億ZAIF(発行総数の25%に相当)。
- ロックアップ期間:2018年12月末日まで。
- 2017年11月末まで、公開監査できるよう、宣言したアドレスに相当数を移動。
- 2018年01月中旬まで、エスクローのマルチシグ署名者を確定。
- 2018年01月末まで、NEMプロトコル上のトークンへの変換ツールを提供開始。
- 2018年02月中旬まで、ロックアップ分を、NEMプロトコルへ移行
- 2018年02月末まで、ロックアップ分を、マルチシグのエスクローアカウントへ移動。
なお、本ロックアップはテックビューロ保有分のZAIFトークンに対して実施されるものであり、すでにトークンを保有する皆様の利用には一切影響がありません。
CMSトークンのロックアップ計画
COMSAのトークンセールは2017年11月6日に終了し、同月にはCMSトークンが発行される予定ですが、CMSトークンはNEMとEthereumの2つのプロトコル上で発行される仕組みになっています。
よって、CMSトークンに関しては、発行後に両ブロックチェーン上にて同時にロックアップを実施いたします。また、NEMとEthereumでは既存ツールを用いて容易にマルチシグによるエスクローが実施可能であるため、ZAIFトークンに対して比較的早期のロックアップを実施計画します。
CMSの発行総数は、セール終了後に確定しますので、よってロックアップ数の確定もセール終了後となります。
- ロックアップ予定数:発行総数確定後に発行総数の33%。
- ロックアップ期間:2018年12月末日まで。
- 2017年11中旬まで、発行数の確定後、ロックアップ数を正式に公表。
- 2017年11月末まで、エスクローのマルチシグ署名者を確定。
- 2017年12月末まで、ロックアップ分を、マルチシグのエスクローアカウントへ移動。
なお、本ロックアップはテックビューロが保有予定分のCMSトークンに対して実施されるものであり、トークンセール参加者に配布されるCMSトークンの利用には一切影響がありません。
今後の展開について
今後は、COMSAのCMSトークンだけではなく、COMSAで引き受けるICOのトークンについても、同様のロックアップ機構の提供を計画いたします。